命の重さを実感した日々。
masaki
NICU DAYS
NICUという場所は、どうしても緊張感があります。
小さな命が並んでいて、機械の音がして、静かで、どこか張り詰めています。
でも、その中で、私たち夫婦の間で意外と多かったのが「笑い」でした。
正直、最初はそんな余裕はありませんでした。
ただ通っているうちに、少しずつ周りが見えてくるようになりました。
看護師さんと会話をして、
先生と話して、
その中で、ちょっとした笑いが生まれるようになりました。
それが、思った以上に大きかったです。
妻ともそんな話をしていました。
「NICUでも笑いが多いのはいいこと」
「大笑いしてるの私たちくらいだけどね」
たしかにそうだったかもしれません。笑
でも、それでよかったのかなと思います。
ある夜、夜勤の看護師さんは、同じくらいのお子さんがいるママさんでした。
すごく自然に話を聞いてくれて、すごく普通に会話ができました。
また、手術を担当してくれた先生のことを、妻が「事務の人かと思った」と言っていたこともありました。
事前説明に来てくれたときの服装が、普通のスーツを着た爽やかな男性だったのです。でも中身はスーパー医師でした。
そういうギャップも含めて、会話の中に笑いがありました。
別の日は、こんな会話もありました。
医師「今日から、ミルクの濃度が少し濃くなりました。」
私「よかったです。なんでも、濃いめが美味しいですからね」
医師「はい、カルピス濃いめ、みたいな感じかもしれません」
深刻な状況でも、ちょっとした冗談が言えると、それだけで、だいぶ救われます。
全部が重たいままだとたぶん持たないので、NICUで過ごした時間の中で、笑いはちゃんと必要な要素でした。