常駐の公認心理師の存在。
masaki
NICU DAYS
次女がNICUに入ってから、僕はほぼ毎日病院に通っていました。
仕事の合間を縫って、長女の送り迎えをして、その足で病院へ行く。
それが当たり前の生活になりました。
父親として何ができるのか、正直よく分かっていませんでした。
でも、ひとつだけははっきりしていました。
「現場にいること」
これだけはやろうと思いました。
NICUでは、医師からの説明を受ける場面が何度もあります。手術のこと、検査のこと、今の状態のこと。
妻と一緒に、医師から何度も説明を聞きました。
妻はまだ産後で動けなかったり、体調が安定しなかったりする日もあります。だから、僕が聞いて、理解しようと思いました。
ある日、妻が発熱でNICUに来られなくなった日がありました。
「写真と様子、聞いてきてほしい」
そう言われて、一人で面会に行きました。
「説明は任せてください」
「ちゃんと聞いてきます」
そんなLINEを送っていました。
責任感というより、「やるしかない」という感覚に近かったです。
いつもは2人で見ている風景を、1人で見る。
それを持ち帰る。
その役割が、自分の中で少しずつ父親っぽい仕事になっていきました。
家では、長女がいます。
2歳前後で、一番手がかかる時期です。
保育園の送り迎え、ご飯、お風呂、寝かしつけ。
正直、余裕はほとんどありませんでした。でも、振り返ると、この期間は、「家族を回す側」に初めて立った時間だった気がします。
父親として何が正解かは、最後まで分かりませんでした。
ただ、現場に行くこと。
話を聞くこと。
家族に伝えること。
それをやり続けることが、自分なりの役割でした。