NICUでの日々

命の重さを実感した日々。

保育器の中の次女の画像。鼻から呼吸をサポートする管がつながれている。
masaki

NICUに通う中で、「命の重さ」を考える場面は何度もありました。

ただ、それはドラマみたいな大きな出来事というより、日常の中でじわじわ感じるものでした。

次女は、生まれてすぐにいくつかの症状がありました。

肺に穴があく。
脳に少し出血がある。
腸の手術が必要になる。

ひとつひとつは医師から説明を受けて、理解していくしかありません。

「今すぐどうこうではない」
「経過を見ていきましょう」

そう言われると、安心と不安が同時に来ます。

大丈夫なのかもしれない。
でも、完全に安心はできない。

その繰り返しでした。

面会に行った妻からは、

「今日は、看護師さんがとても慌しかった。走り回って、だれかを緊急で処置しているようだった」

「今日、誰かが亡くなってしまったみたい。受付のときに、お母さんと看護師さんが話している会話が少し聞こえてきて」

「この前、亡くなった子ども、お隣だったみたい。お母さん、ほとんど毎日来てたよ」

そんな話を聞くこともありました。

もし自分の子なら、と考えると言葉になりません。

NICUは、自分の子だけじゃなく、いろんな命が並んでいる場所です。みんなが一生懸命、今を生きています。

その中にいると、「当たり前に生きてるわけじゃない」という感覚が強くなります。

自分たちの子も、ギリギリのところで守られているんだと思う瞬間が何度もありました。

でも同時に、「ちゃんと生きてる」と感じることもあります。

小さくても、ちゃんと動いてる。
ちゃんと反応してる。

その一つ一つが、すごく大きく、ありがたく感じます。

NICUで過ごした時間は、命の重さを「考えた」というより、「感じ続けた時間」なのだと思います。

ABOUT ME
高橋昌希
高橋昌希
サイト発起人
2025年12月、第二子(次女)が25週・804gで誕生。NICUでの経験を通じ、同じ立場の家族がつながれる場をつくりたいと思い、Webサイトを発足。仕事は、福祉領域での会社経営や業界団体の運営等。 香川県出身。東京都在住。
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