NICUと父親。
masaki
NICU DAYS
次女がNICUに入ってから、最初に思ったのは「ここで自分は何ができるんだろう」ということでした。
父親として、何か役に立てることがあるはずだと思っていました。でも、実際にNICUに入ると、できることはほとんどありませんでした。
保育器の中にいる小さな体。
たくさんの管と機械。
看護師さんや先生が次々と処置をしていく。
自分はその近くで、ただ見ているだけでした。
最初にやったことは、写真と動画を撮ることでした。
妻はまだ産科に入院していて、NICUに来られない日もありました。だから、僕が見たものをそのまま届けるしかありません。
「青いライトが当たってるよ」
「今、処置してもらってるよ」
「ちょっと待ってくださいと言われて待機中」
そんな実況みたいなLINEを送り続けていました。
今思うと、かなり細かいです。笑
でも、そのときはそれしかできませんでした。
何もできない中で、「見て、伝える」という役割だけはあったようです。
日が経つにつれて、少しずつできることが増えていきました。
名前を呼んだり、
触れられるタイミングでそっと触れたり、
看護師さんの説明をちゃんと聞いたり。
そして、抱っこできる日がやってきます。
最初は本当に何もできない場所だと思っていました。
でも、通い続けるうちに、少しずつ考えが変わりました。
「できること」は少ないけど、「やる意味があること」はちゃんとあるのです。
毎日顔を見に行く。
声をかける。
その時々の状態を知る。
それだけでも、親としての役割なんだと思えるようになりました。